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Macintoshで描く細密画

細密画を描けるかもしれないと1996年にMacを購入しました。半信半疑でしたが描けてしまいました。以来データでのやりとりが主流になった仕事関係ではMacがなきゃやっていけない状態となっています。ソフトはペインター、それにペンタブレットを使用。
ホウセキゾウムシ (Eupholus schoenherri)です。
もう廃刊となりましたが某CG雑誌の[Painterを使った細密画描法による昆虫イラスト]の企画用に描いたものです。久々に本格的に描いてみようということで昆虫ショップにて標本を購入してきました。1,000円くらいだったと記憶しています。光が当たると宝石のように輝き、見る角度が変わると青や緑に微妙に色が変化します。これをルーペで観察しながら描いていきます。
   
ホウセキゾウムシ

ホウセキゾウムシ

ホウセキゾウムシ
ホウセキゾウムシ
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ノギスが無かったので金尺で各パーツの寸法を測りラフが出来上がりました。すでに本格的とは言えないかも・・・

ラフの上にレイヤーを重ねます。色が微妙に変化するのでとりあえず青系で塗ってみましたが・・・


どうも色が薄っぺらくなりそうなので前のレイヤーの下に新たにレイヤーを追加して下地を塗っていきます。これは予定外でした。


下地が完成。はたして輝きを取り戻せるか不安・・・



前胸あたりから青色を点描で置いていきます。この時点で今後のけっこうな作業量が予想されて覚悟が・・・

 
ホウセキゾウムシ
ホウセキゾウムシ
ホウセキゾウムシ
ホウセキゾウムシ

対象がこの大きさになるとルーペで見て描くには限界を感じます。デジタル顕微鏡が欲しいです。

データサイズは350dpiの9cm×20cmほど。

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前羽根は一度青緑色を載せてみました。その後点描で明るい色を置いていく予定。
ひたすら点描をくり返します。さすがにタブレットのペン先が痛みますね。  最後に脚や触覚の毛を描き加えていきます。

完成しました。